うつになって良かったーーーー!!!
なんて思う人はそういないでしょう。うつ病は、深い悲しみや無気力感、希望の喪失症状など、身体的・精神的なものを考えると難しい病です。しかし、その中にも、人々が回復し成長するための可能性があります。そこで、この経験を前向きに捉えられる今だからこそ思える「うつになって良かったこと」についてお話します。
うつになってよかったこと
1.自分と向き合うことができる
2.人間関係を整理できる
3.うつの苦しみを理解することができる
うつ病の闘いの中で、自分自身と向き合う機会が生まれました。
私は3カ月休職をした際、基本的には時間があったので、ずっと自分の頭の中で会話をしている状態でした。最初はネガティブな感情ばかりで、自分自身を傷つけてしまう言葉が多く、「もう何も考えたくない」「頭の中の会話をやめさせたい」と思っていました。
無気力で何もせず、寝て、食べて、トイレに行き・・・という最低限の生活をクリアした後は、気持ちを明るくしようと少しずつ趣味や新鮮な経験をするために、ドライブをして本屋へ行ったり、ゲームをしたり・・・とにかく夢中になれることを探していました。
一歩踏み出そうという気持ちになった頃、現状を打開するために自分の症状や悩みの解決策についてパソコンやスマホで調べまくりました。その中の方法ひとつに「思考を紙に書く」というものがあり、
・もしこの症状がなかったらやりたいこと、行きたい場所、挑戦したいこと
・過去のネガティブな経験とその時思ったこと
(方法は後日記事を書きます)
箇条書きでとにかく書きまくりました。そして、突き詰めた先が本当に自分に感じていたことなんだ、と客観的に見るができました。
時間をかけてゆっくりこれまでの自分を省みる機会となりました。
方法は様々ですが、これまで漠然と感じていたことが、客観的に捉えることでクリアになっていくときは、気持ちがスッキリします。普段は日々の忙しさに疲れて後回しにしがちですが、自分自身と向き合うことは大切なことだと実感することができました。
これまでの学校生活や所属グループ、会社など、様々な場面での人付き合いはありますよね。
誰にも会わずに引きこもっていた人を除いて、なにかしら外に出たり友人と出かけたりする機会がこれまでにあったかと思います。しかし、人と会うことが不安になってしまうと、その機会を避けてしまいます。結果、人付き合いがなくなるのです。(結果論ですが・・・。)
本当に今は無理!と心が叫んでいるのであれば、私は無理に付き合う必要はないと思っています。でも、これはあなたの大切な家族や友人を避けていいという意味ではありません。一緒にいて安心できる、この人と話したい、一緒にいたいと思う人の手を離さないでください。迷惑をかけたくない、めんどくさいと思われたくないと、本当に大切な人との時間を自分から奪わないでください。そういう人との関係を大切にしてください。また心の底から笑える日が来ます。
会社勤めだと、忘年会、新年会、歓送迎会・・・。コロナ渦やハラスメントと言われるこの時期、以前よりなくなったとはいえ、避けられない場面はあるかと思います。そのような場面でも無理せず、自分の心の回復を優先しましょう。理解を示してくれている職場であれば、配慮してもらえます。なんとか参加しても大丈夫だな、と思うようになってから挑戦するといいかと思います。
人は思いやることができても、自分が体験しなければそのつらさや苦しみを本当の意味で理解することは難しいです。うつ病を経験したことで、人との関わりや心の健康の大切さをより強く感じるようになるでしょう。同じような状況にある人などの心に寄り添うことができ、その人々のためのサポートや啓発に貢献することもできるかもしれません。
しかし、あくまでも自分の心身健康を第一に考えてください。心が引っ張られると、自分もまた苦しんでしまう場合があります。
今だからこそ思える「うつになって良かったこと」についてお話ししました。
必ずしもすべてのことがマイナスだった経験なんてないと思います。つらかったり苦しかった経験も、きっと違う側面から見れば学んだことや気づいたことなど、自分へのメッセージが隠れているのではないでしょうか。
経験した当時は考えることができないかもしれませんが、人生経験の1ページとして、あなたの人生がより豊かになることを願っています。
※この記事は、私個人の状況や経験に基づいているので、皆さんが必ずしも当てはまるわけではありません。 うつ病や心の健康に関する問題を抱えている場合は、専門の医療専門家やカウンセラーに相談することをお勧めします。
コメント